The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

アクセル踏み込んだプーチン。。。

昨日プーチンは急には止まれないという記事を書きましたが、逆にアクセルを踏み始めています。

ロシア上院が軍事介入を支持

事実関係

記事曰く、

  • ロシアのプーチン大統領は1日、ウクライナへの軍事介入を上院に提案し、上院は全会一致で承認した。

  • 大統領は声明で「ウクライナの非常事態とロシア系住民の生命の脅威に関連し、事態が正常化するまで、ウクライナでロシア軍兵力を使うことを上院に提案した」と表明。

  • ロシア系住民の多いクリミア自治共和国の親ロシア派、アクショノフ首相は1日、全軍と治安部隊を指揮下に置くと宣言するとともに、プーチン大統領に治安回復に向けた支援を要請。こうした動きを受け、ロシアのマトビエンコ上院議長は、クリミア半島での限定的軍事行動を容認すると表明。ナルイシキン下院議長もロシア系住民保護のため全手段を講じるようプーチン大統領に求めていた。

  • ウクライナ新政権のテニュフ国防相は1日、ロシアがクリミア半島に約6000人の兵力を追加派遣したと非難。

  • アクショノフ氏は、自治権拡大の是非を問う住民投票を5月25日から前倒しして3月30日に行うと発表。

 My Opinion

ロシア上院は「全会一致」で軍事介入を承認しています。もはやこうなると止まりません。

昨日は書かなかったのですが、この情勢、どこかで見たような情勢です。そう、1930年ごろの東アジアです。

当時日本は世界恐慌の真っ只中、国際連盟の常任理事国でした。日本は満州の日本人を守るとか口実をつけながら、満州に軍を送り込んで、最終的には満州国として独立させてしまいました。

今ロシアは、原油相場の下落により成長率が落ち込んでおり、国際連合の常任理事国です。クリミアのロシア人を守るためとか口実をつけながら、クリミアに軍を送り込んでいるところです。最終的にはクリミア半島を含め、東ウクライナを独立させようという魂胆でしょう。

ロシアはクリミア半島を絶対あきらめません。そもそもクリミア半島はロシア領だったものを1954年にウクライナ領にしたという経緯があり、ロシア人がたくさん住んでいます。さらに、クリミア半島には、ロシアの黒海艦隊の母港があります。こんなところをロシアが諦める訳ないので、激しい軍事介入になるでしょう。こうなると、世界中から非難されようとも、もう止まりません。

そもそも、旧ソ連で適当に決めた線引きを適切なものに引き直している、というぐらいの感覚でしょう。日本でいえば、愛知と静岡の県境を見直すことに何で非難されないといけないんだ、と。

救いは、3/7~16までソチで開かれるパラリンピックです。オリンピック会場の目の前で、ドンパチはさすがにやりにくいでしょうから、もうしばらくは戦闘に至らないでしょう。もしくは、開会式までに軍事的決着をつけてしまうか、、、

今後の考えられるシナリオ・・・

ロシアは3/16までの間は、クリミア半島に軍を送り込みますが、戦闘には入らないものと思います。ただし、あまりにウクライナ側が挑発して、先制攻撃して来たりすると、パラリンピックを中止にしてでも戦闘を開始するでしょう。そして、東ウクライナ共和国が誕生し、ロシアは国際的に孤立します。孤立している中、プーチン大統領は訪日し、北方領土の返還をちらつかせながら、東ウクライナの承認を要求してきます。そして、対米従属に嫌気がさしている安倍首相は、米国との関係悪化を厭わず、ロシアとの共同声明を発し、東ウクライナを承認します。

それをきっかけに、ロシアは国際社会への復帰を早めていきます。そして、完全復帰したころ、プーチン大統領は、「北方領土はやはりロシアのものだ!」との声明を発し、完全に孤立無援となった安倍首相は退陣を迫られます。。。

 結論

ロシアが東ウクライナを軍事占領するのは避けられないが、その行為を認めてはならない。例え北方領土をちらつかされても、あくまで早期軍の撤退と国民投票によって国家の方向性を決めさせるよう求めるべき。

ではまた、ぐ~ぴょん