The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

日本は大丈夫!・・・ファイナルアンサー?

この1週間で立て続けに悪い指標が出てきましたが、マスコミの皆さんはあまり騒いでおられません。

経常収支は1.6兆円の赤字

景気ウォッチャー指数は2か月連続低下

経常収支の悪化に関しては、日本にはまだ対外純資産300兆円があるから大丈夫といった論調もあれば、経常赤字になったら1000兆円の国債が売れなくなって日本は沈没するというのまで、いろんな説が流れています。

景気ウォッチャー調査結果は、2~3か月後の将来景気を示す先行きDIが40.0と先月より9ポイントも下落しています。これは消費増税があるから消費が落ち込むからだ、ということで皆さん納得されているようです。

これらの指標を見ての私のスタンスは、

結論

このまま日本が変わらなければ、日本は終わる。

ということです。

まず、経常収支の悪化の方から見て行きましょう。経常収支が赤字になるということはどういうことかというと、日本のお金が外国に出ていくということです。外国に出て行った日本のお金は、当然現地通貨に変えますので、円売りが進み、円安になります。

円安になれば輸出が増えて良いじゃないか、という人もいましたが、この1年アベノミクスで大幅な円安にしたにもかかわらず、一向に輸出が増えていないことを忘れてはいけません。もう日本は加工型貿易国ではないのです。生産はもう海外でやっているので、日本からの輸出は増えないのです。逆に円安になることで、輸入品価格が跳ね上がり、貿易赤字が「慢性的に」増えます。

日本からお金が出ていくということは、日本にお金が残らないということです。ということはどういうことかというと、1000兆円に上る国債の引き受け手がいなくなってしまうということです。

バカなこと言うな、日本の投資家にお金がないのなら、海外の投資家が国債を買うだろう。という方もいらっしゃると思います。その場合、これまで1000兆円の国債を前にして「日本の国債はほとんど国内で消化されているので、海外からの売り崩しのようなものは起こらない」と論を張っておられた方々はどうするのでしょうか。いつ海外勢から国債の売り崩しを受けてもおかしくない状態になるということです。これは(悪い意味で)すごいことですよね。。。

あと、景気ウォッチャー調査結果の方ですが、先行きDIが好景気の目安となる50を大幅に下回っています。これも、4月の消費増税のせいだよ、と日本の新聞は軽く流している向きがありますが、結構深刻な事態じゃないかと考えます。

日本人は「空気」に弱い民族と言われます。周りの雰囲気に自分を合わせてしまうといった感じですが、これまでの空気とこれからの空気は違うのでしょうか?

はい、これまでの空気は、まさにアベノミクス効果で、アベノミクスで今後伸びると勝手な解釈して、百貨店の高級品を買い始めるといったものでした。しかし、最近でこそベアとか叫ばれていますが、所詮2~3千円程度の話で、賃金の伸びも思ったほど期待できないという雰囲気は感じ始めています。その空気が蔓延しつつあるときに消費増税が来ると、ドーンと日本の空気が重くなります。それを機に、アベノミクスの再評価が始まり、自分たちは踊らさせられていただけだということに国民は気付くでしょう。そうなると消費なんてしなくなります。

一度消費から外れると、国中にまた消費しない空気が蔓延し、消費が大幅に低下します。そして、その空気を払しょくするだけのネタがないため、そのまま日本の上に居残ります。もうこうなったら、消費活動はアベノミクス以前より低い水準になってしまい、経済の低迷が続くでしょう。ちょうど消費税導入・消費税UPの時のように。。。

という具合に、暗い話になってしまいましたが、今後日本はどうすればよいのでしょうか?

答えは、「変化すること」です。これまで通りのやり方では、多少の改善が見られたところで大きな改善は期待できません。国民のみんなが痛みを感じながら、変化していかないことには、日本の将来はないと断言できます。

じゃ、どんなふうに変化すればいいのか?ここを明らかにしないと、やっぱり卑怯ですよね。ここについては、来週少し長めに書いてみたいと思います。その時まで待っておくんなまし。

ではまた、ぐ~ぴょん