The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

福島原発、そろそろ現実的な対応を考えないと~ (2/2)

昨日の続きです。

昨日は誰かが「悪者」になって福島原発への対策費を抑えていかないといけないのではないか、というところまで書きました。

福島原発への対応費用は青天井です。世の中の「空気」が、そこまで対策しなくてもいいよというのを認めない雰囲気を作り出しているからです。政治家しかり、東京電力しかり。昨日も書いた除染の基準値など、すぐにでも変えるべき話です。

そんな中、福島原発、未だに安心できる状態には程遠いわけですが、安心できる状態になったとしても、いつかは「廃炉」問題が出てきます。福島原発は既に1兆円近い金額が投入されていますが、廃炉どころの話ではないです。東海原発廃炉費用が930億円とかいう記事も見たことがありますが、そもそも「廃炉」などやったことがない話なので、見積もれないのが現状でしょう。最終的には何十兆円の話にまで行くことでしょう。 その「何十兆円」のコストは電気の利用者たる我々に降りかかって来ます。LNG等の燃料高騰、消費税の値上げに加えて廃炉費用まで負わされたのでは、企業も個人もまともな活動できません。

とはいえ、これは「まとも」にやった時の廃炉費用です。悪者はもっとほかの方法を使うことを考えるでしょう。例えば、原発の下に穴を掘って、海水を引き込み、原発ごと海に沈めてしまうとか。。。海に沈めてしまえば、もう冷却問題は解決(?)です。メルトダウンの心配もなく、安心です。ただ、沈めることによって、海洋生態系等にどういう影響があるかなど、誰もやったことがないので誰にもわかりません。ただ、昔旧ソ連原子力潜水艦がよく海で沈没しているとか言われていましたが、もしそれがホントだとしたら、とくに旧ソ連の近海で生態系に異変が起きたということも聞かないので、あまり影響がないのかも知れません。

この方法のメリットは、安いのひと言ですね。穴掘るだけですからね。海の底に沈んでしまえば、そこで何十万年もそのままにしておけるので、使用済み核燃料問題も解決します。万が一爆発したとしても、その周辺にいた魚たちには申し訳ないものの、陸上の人間にとっては遠い世界の爆発でしかないです。コスとは、せいぜい数十億円の規模かも知れません。それで原発問題から解放されるのなら、やってしまったらいいのに。

私も、出来ることなら「まともな」方法で原発問題を解決したいと思っていますが、今の日本にはそれだけの余裕はないです。本日発表された2013/10~12月GDP速報を見ても、0.3%しか伸びていません。それも、消費税前の駆け込み需要を入れてその数字です。もう、日本にお金などないのです。きれいごとを言っていいられる時代は過ぎ去ったのです。 今の日本には、世界中から嫌われようとも、日本の国・日本国民を守り抜くために「悪者」になり切れる政治家が必要なのです。その政治家は、カッコつけの安倍総理でも、特に何も考えていない舛添氏でもないのです。これから登場してきます。それに対して日本国民が、『メンツ』を捨てて、そういう悪者を支持できるようになった時、日本は初めて本気で問題の解決に取り組み始め、再び浮上し始めることでしょう。

ではまた、ぐ~ぴょん