The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

福島原発、そろそろ現実的な対応を考えないと~ (1/2)

福島第一原発のタンクせきから、また漏水がありました。

福島原発漏水

せき内の水にはストロンチウム90が1リットル当たり23ベクレル含まれており、漏えい量は最大19.2トンと推定される

ということです。結構な量といえば結構な量です。

原発に関しては、原発推進派と脱原発派、さらには小泉元首相のような原発ゼロといった人まで意見が分かれています。多数派は脱原発派になるのでしょうけど、脱原発といえど何年で脱原発するのかこれまた意見が分かれています。

脱原発には必ず代替エネルギーの話が出てきます。そのとき出てくるのは太陽光発電とか、風力発電地熱発電、といったものです。これらに頼ってしまうと、例えば太陽光発電。昨日みたいな大雪の日は、消費電力が増えるのに、発電量は曇っているから減ってしまう。風力に至っては神のみぞ知るレベルだし、地熱発電はアイデアは昔からあるがいまだに満足のいく水準にはない。

私なんかは、太陽光だの風力だの地熱だのといった、まだるっこしいこと止めて、核融合発電に向けて10兆円ぐらい投入すればいいと思っていますけどね。核融合発電こそ、CO2が発生せず、かなりクリーン(ゼロとは言いませんけど)で、燃料は無限(海の中)にあり、少量の燃料から莫大なエネルギーが得られます。これさえ開発できれば、もはや化石燃料などに頼る必要もなく、ましてや高いコストかけてシェールガスなんて作る必要もないのです。怪しげな連中に太陽光発電補助金を出すぐらいなら、その補助金核融合開発に向けるべきではないのか、と思います。

閑話休題

将来は核融合にお願いするとして、今残っている核分裂炉を何とかしないといけません。原発の再稼働を止めているのは最悪の決定で、止めたところで原子炉には核燃料がある訳で、津波が来たら福島と同じことが起きる訳です。止めていたら安全というわけでは決してない。せめて発電には寄与させることが必要でしょう。

で、福島原発ですが、今のところ必死に冷却している状況は変わっておらず、汚染水はこれからもどんどん増え、冷却水漏れはこれからも起こるでしょう。その度に騒いだところで、水漏れをゼロにすることなど「不可能」です。もっといえば、福島原発を「まともな形」(すなわち、誰もが納得するような形)で幕を引くことなど不可能だと考えます。10万年かかるだの言われているような話に決着がつくわけがない。誰かが「悪者」になって処理をしないと、みんなに良い顔しながら決着させるのは不可能なのです。

例えば、せっせと作業を進めている除染の問題も、『子供がかわいそうだ』とかいう掛け声に従って、1ミリシーベルト以下にするというとんでもない決定がなされています。1ミリシーベルトなど自然界でもしょっちゅうみられる値で、それ以下にするというのは無用に作業を大変にしているだけで、本当に除染すべきところが出来なくなるという気がします。そもそも日本にそんなお金を出す余裕なんてもうないでしょう。。。ということで、今政府が「悪者」になって、除染エリアを、ICRPの勧告に従って20ミリシーベルト以上のエリアだけに限定すれば除染もかなり負担が減るでしょう(それでも十分に大変だと思いますが)

といった感じでもう少し「悪者」がやるべきことを整理したいと思いますが、これは明日に。。。

ではまた明日、ぐ~ぴょん