The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

昔の武勇伝を語るじいちゃんみたいな日本・・・スマホ販売も世界4位に転落~

日本のスマホの出荷台数が、インドに抜かれ、世界4位に転落した模様。

日本4位転落

2013年1~3月期、インドのスマホの出荷台数が1000万台に達し、日本の990万台を抜いて世界3位に浮上したとのこと。インドは前年同期380万台ということで、一気に3倍近い伸びです。

もっとも、インドで売れているのは、「マイクロマックス」や「スパイス」(??)とかいう地元ブランドのスマホとのことで、日本のようにiPhoneを始めとする高級機が売れまくっている訳ではないようです。

ちなみに、2013年度の世界のスマホシェアはというと、

会社名 シェア
サムスン 31.3%
アップル 15.3%
華為技術 4.9%
LG電子 4.8%
レノボ 4.5%

世界全体では約10億台。確か、日本勢ではソニーが4200万台程度で4%程度のシェアを取っているぐらい。サムスンを仮に「高級」に数えたとして、サムスン・アップル・ソニーという高級機を合わせるとちょうど半分ぐらい。(高級機という意味では、日本限定の富士通やシャープがいますが、世界シェアという意味ではお話にならないのでノーカウントです)

世界一の中国にせよ、3位のインドにせよ、売れ筋は安いスマホです。動けばいいというところでしょうか。 とはいえ、安物といってもSIMカードが2枚挿せたりして結構使いやすかったりします(日本でもIIJ日本通信と始めとするMVNOが盛んになってきている状況からすると、SIMカードの2枚挿しって結構受けると思うのですが。。。)

タタモーターズの20万円車が苦戦したことを見ても、安ければいいという考え方は成立しないと思いますが、不必要に機能が多くて価格が高いものは、新興国とはいえやはり敬遠されるのでしょう。日本の妙に高機能なスマホばかり見ていると、世界の流れを見失いそうです。実際、日本のユーザーにばかり目が行っていて、世界に目を向けるのを忘れていたPanasonicNECなんていうところは、日本ユーザーからも見放されて、スマホ事業自体撤退という情けない状況に陥りました。残ったシャープなんかはディスプレイをアップルに提供していたりするので持ちこたえているんでしょうけど、スマホ事業自体が収益を生んでいるかというと…。 日本のユーザーだって、所詮、ブラウザとメールとLINEと少々のゲームが動けば満足なんでしょうし、一括払いで6万も7万もするものばかり(とはいえ、携帯電話会社が通信料から値引きして実質負担はゼロに近いけど)って、無駄なことをしているように思います。むしろ、これらの機能に特化したスマホを安く作れば爆発的に売れるんじゃないのか??

なんにせよ、世界で4位にまで落ちてきた日本市場まるで、こたつに入って『昔はわしも凄かったんじゃ』といって昔語りをしているおじいちゃんのようです。もう大市場とは言えなくなってしまったそのおじいちゃん市場で鎬を削る日本企業って、先が短いのかな、と思った次第です。

ではまた、ぐ~ぴょん