The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

いよいよ影の銀行が影でなくなる日がやって来る~♪

中国の「影の銀行」がとうとうデフォルトに向かってまっしぐらのようです。

中国影の銀行初のデフォルトか

中国の影の銀行とは、ちょうど日本のバブル期の住専みたいなもので、銀行が表立って貸せない相手先に貸し付ける仕組みを言います。日本のときは、銀行が「ノンバンク」を作って、そこから迂回融資していましたが、中国では信託会社等が高金利の「理財商品」なるファンドを作って、銀行の窓口で富裕層らに売りさばくことでお金を集めていました。すでにその規模は300兆円にも上るとのこと。

この「理財商品」は10%近い高金利で売り出されていて金利負担が重いうえに、中国の経済成長鈍化により投資先の状況も悪化しています。真っ先に影響を受けたのが石炭業界です。

ちょうど先月にも影の銀行のデフォルト騒ぎがありましたが、突然ホワイトナイトが現れて不良債権を引き取ってくれたのでデフォルトは免れました。今回は規模的には2.9億元(約48億円)という規模のファンドで、同じく石炭業界に投資していました。もうすでに一部は償還期限が到来している段階で、必死の資金回収を行っているようです。

こういうバブル的な金融商品は、バブルがいつ弾けるかみんなヒヤヒヤものなわけですが、みんなまだ弾けないだろうという希望的観測の下、投資を続けるという性質があります。そして、少しでもバブル崩壊の兆しが見えるとみんな一斉に逃げ出しますので、一気に市場は崩壊します。今回のデフォルトがそのきっかけになる可能性があり、予断を許しません。

中国のGDPの半分を超える規模の不良債権が発生したとなると、中国も動きが取れなくなりますので、中国全体の景気が冷える→ますます倒産が増える→デフォルト続発→景気が冷える、、、を繰り返し、昔日本で言われた負のスパイラルに入ってしまいます。これを乗り越えられるかが、中国の習政権が背負う重たい荷物になります。こうなるとアベノミクスだの言っている日本など、一気に吹き飛ばされてしまいますね。くわばらくわばら

ではまた、ぐ~ぴょん