The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

ドコモのMNP流出って。。。

昨年12月に純増数1位に輝いた(?)ドコモが、1月はまた(定位置の)最下位に沈んだようです。

ドコモ純増数・MNP流出数

ソフトバンクが25万弱。AUが19万弱、ドコモは14万強というレベル。さらにMNPは約8万件の流出で、60ヶ月連続の流出とのこと。60ヶ月って5年間ですからね。5年間お客を取られっぱなしということになります。とはいえ、一月10万の流出があったとしても、60ヶ月で600万ですからね。

現在、携帯会社3社の契約者数を見てみると、

会社名 契約者数
ドコモ 62百万
au 40百万
ソフトバンク 35百万

といったところで、ドコモと他2社とは2千万人以上の差があります。5年間で600万人「しか」流出していないとすると、契約者数という意味では何の心配もいらない訳です。 ついでにいうと、MNPというものは、常に一定の割合で他社に移ろうという顧客はいる訳で、もし3社のサービスに差がないとすると、契約者の多いドコモが必ず流出となる訳です。

例:各社1%がMNPするものと仮定した場合:

         ドコモ(62百万)       ↓↑           ↑↓     30万↓↑17万       20万↑↓30万       ↓↑           ↑↓               20万     ソフトバンク(35百万)  ←   au(40百万)                →               17万

ドコモ   :▲22万 au     :+7万 ソフトバンク:+16万

実際にはauの方がソフトバンクよりMNP流入は多いので、auのサービスは高いという認知があるのかも知れません。

ただ、MNP流出になるという理由が分かったからといって、ドコモがそのままでいいわけではないです。ドコモが「シェアNo.1」を維持することだけを目的とするのなら、今のままでもこの先20年ぐらいは1位を維持できますので、、、実際には他の2社と比較してサービスに差がないと思われているので統計的にMNPが流出になっているのです。

昔はドコモは繋がりやすいと言って売っていましたが、今ではつながりやすさがインパクトを持つほどのレベルにはなっていないということになります。ドコモは通販会社や料理教室に出資をしてコンテンツを充実させようとしているようにも見えますが、料理会社のコンテンツが観れるからドコモに入ろう/ドコモを維持しよう、というユーザーがどれほどのものか。特に通販なんて、他社のスマホでも普通に買えるんじゃないですか???

ただ、優秀な大学を出ているドコモの役員の皆さんが、そんなこと気付かない訳はないので、きっと他の何らかの圧力がかかって買収されたのではないかと思いますけどね。

とりあえず、いい・悪いは別にして、見事に「土管化」(サービスでなく単なる通信媒体を提供する会社)してしまったドコモさんは、土管らしくコスト削減に取り組まれた方がよろしいかと思います。ユーザーもコスト削減して通信料金を下げてもらった方が、訳の分からないM&Aをされて通信料が高止まりするよりずっといいと思いますし。

ではまた、ぐ~ぴょん