The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

マック鈴木って実は・・・

本ブログは「ノンポリ」路線なのですが、たまには自分の感想でも書いてみようかという気になる時がありますので、ご容赦くださいませ♪

東京都知事選の投票日が近づいて来ました。全国的に話題になっているだけあって、東京から遠く離れたこの地でもニュースだけは入って来ます。 さらに、Youtubeなんてものもあるので、政見放送も見れたりします。 ということで、日本中どこでも、東京都知事選を楽しむことが出来る訳です。

さて、例にもれず、東京都知事になりたがっている人はたくさんいらっしゃいます。若手一人に、あとはお年寄りって感じでしょうか。

マニフェスト(って呼べるかどうかは別として)も各陣営出しておられます。大体のところ、原発がどうだとか、オリンピックとかで、具体的なことは言えないけど、とにかく頑張ります!って。

各陣営のマニフェストを見ていて思うのは、みんなマーケティングを知らないなぁ、ということ。票を獲得するには、票をお金で買えない以上、その候補者に投票したくなるような仕組みを作った者が勝ちで、まさにこれはマーケティングなわけです。

昔のマーケティングって、どうやって商品を売り込むかということに主眼が置かれていて、その結果テレビコマーシャルで何度も何度も流しまくる、といったのが跋扈して、それが機能した時代です。都知事選でいえば、選挙カーで候補者の名前を流しまくるってことですね。

でも、現代ではその手の手法は下火になっていて、サウスウェスト航空に代表されるような「違いを見せる」ことによるマーケティングが主流になっています。

その点から今回の都知事選を見ると、みんな原発・オリンピックといったものを頑張ります、と言っているだけで、どの候補も大した違いはないです。田母神さんのような右かかった人は、積極的に違いを出して行けばいいのに災害対策とか言い出して、イマイチ違いを出せません。 で、これまた共通するのが、みんな「反論しようのないこと」を書くんですよね。反論のしようのないことは反論が起きない代わりに、印象にも残らないという残念な結果を生み出します。これまたマーケティングの鉄則ですよね。

こうなってくると、選挙民はどうなるか?みんな大同小異であれば、単純に人気投票ですね。自分が知っている候補者に投票する。AKB48の総選挙と何ら変わらないですね。それこそ、東国原さんが出ていれば当選してしまったんじゃないかと思います。(そもそも、舛添氏は東国原に対抗できるぐらいの知名度、ということで選ばれたとか)

そんな中、違いを強調しまくっている人が一人います。マック赤坂氏です。政見放送では毎回のように奇抜な衣装で現れ、今回はエンジェルの格好でした。で、放送内ではただ『スマイル』を繰り返すだけ。東京都民をスマイルで良くしようという「戦略」ですね。

意外に思えるかもしれませんが、今回のマニフェストを見ていて、『方法論』に踏み込んでいるのは、マック赤坂氏ただ一人ですね。他の候補者は、『こうなったらいいなぁ』という願望が書かれているだけで、『方法論』を書いている候補者は他に誰もいません。

こんなことを書くと、「マック赤坂だって、『スマイル』と念仏のように繰り返しているだけじゃないか。スマイルで東京都の問題が解決するのか?」という反論が来るでしょうが、実はスマイルを本気でやると、東京のみならず日本で抱える大きな問題が解決してしまうのです。

例えば、医療費。老人医療費の高騰化が問題となっていたりしますね。これも、老人の方々が『スマイル』することによって、免疫力が上がり、病気になりにくくなり、医療費が下がる。リストラされても『スマイル』していれば自殺しようという気が起こらなくなる。学校のいじめも、みんなが『スマイル』していればいじめようという気が起こらなくなる。『スマイル』していると楽しくなって、つい消費が増えてしまい、企業の利益が増える、とか。そしてなにより、みんなが『スマイル』しているところにモノが集まって来ます。世界中から人やお金を呼び寄せ、経済も活性化します。なんてすばらしいのでしょう。

こういったことを踏まえてか、秋元康は、AKB48恋するフォーチュンクッキーの中で、「ツキを呼ぶには笑顔を見せること」と歌いました。笑顔=スマイルは、マクドナルドのメニューにも出ている通り(笑)0円で実行できます。お金も要らず、経済が復興するとしたら見事としか言いようがありません。

だとして、私がマック赤坂氏に投票するかというと、ちょっと・・・というところ。マック赤坂氏の行っていることは正しいものの、マック氏が実行できるかというと別問題です。橋本大阪市長大阪都構想をブチ上げても、議会の抵抗にあって、旗を降ろそうとしています。同様のことがマック氏にも起きて、『スマイル』都市の実現は困難な気がします。(そもそも、都議会に座っているような人の表情にスマイルが浮かんでいるところなど想像もできない)その意味では、マック氏は、都知事を目指すより、地道に都民を啓発して、笑顔を浮かべる都議会議員が過半を占める状態になってから都知事になられた方が良いと思うのですが、、、

何はともあれ、もうすぐ投票日です。ソチオリンピックを楽しみながら、都知事選も楽しみましょう。

ではまた、ぐ~ぴょん