The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

貿易赤字が膨らむ日本の処方箋。。。♪

平成25年度の貿易赤字が、約11兆4700億円の赤字に達したようです。

平成25年度貿易赤字

幸い、日本には、長年かけて溜めこんだ海外資産があり、そこから入ってくる「所得収支」があって、貿易赤字の埋め合わせをしています。

平成25年経常収支

そのため、まだ全体としての収支である、経常収支は赤字にはなっていないものの、年々経常収支は悪化しているように見えます。

日銀はアベノミクスにより、通貨価値を下げれば輸出が増え、貿易収支が改善すると思っていたのでしょうが、結果は輸出金額は増えども輸出数量が減少するという様で、期待していた結果とは異なっているようです。更に、優入金額の増大により、輸入額が輸出額の増加を上回る勢いで増えるという、最悪のシナリオになりつつあります。

輸入が増えた理由の一つに、原発を止めたことによる原油・LNG輸入の増加が挙げられます。もし日本が経常黒字・貿易黒字を目指すのであれば、原発稼働に踏み切るべきでしょう。

そもそも、原発を止めたからといって、いいことなどどこにもないのです。なぜなら、

  1. 原発代替エネルギーとして原油・天然ガスが使われ、CO2増加の原因になる。
  2. 同様に、産油国からは足元を見られ、原油・天然ガスを高く売りつけられる。
  3. 政情不安定な中東への依存度が高まり、エネルギーの安定供給に障害が出る。

といったことがあるからです。

さらに言えば、原発を止めたところで、原発のそばで地震が起きたら原発が動いてようが止まっていようが、リスクは同じです。福島の例を見ても、地震で炉心の緊急停止はしています。その後冷却できなかったことで問題が起きたわけです。いま日本各地で「止まった」原発がたくさんありますが、炉心の中には核燃料がある訳で、地震が来て冷やせなくなったら、福島と同じことが起きます。原発を止めたから安全な訳ではなく、原発はあるだけで危険な物なのです。だったら、せめて発電させて日本の貿易収支の改善に役立ってもらうのが筋ではないかと思います。

製造業が海外移転してしまった日本の貿易収支を改善する策として考えてみました。。。

ではまた、ぐ~ぴょん。