The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

マクドナルド・・・

マクドナルドの2013年度12月の売上高が公表されています。

マクドナルド月次売上高

これを見ると2013年度の売上高は、全店ベースでも▲8.8%。客単価は+3.5%と増加したものの、客数が▲12.1%と大幅に落ち込んでいます。

これを見て、ネットではマクドナルドの凋落とばかりの論調が目立ちます。

でも、本当にそうですか??3年分の売上変化を見てみましょう。

2011年度は、3月の震災の影響や、夏の節電の影響の時期を除けば基本客数も客単価もプラス傾向です。 しかし、2012年度に入ると、客数は増えているものの、客単価が下がり続けます。その傾向は2013年度に入っても4月まで続きます。 2013年度は、5月から、うって変わって今度は客単価は上昇しているものの、客数が下がり続けます。

これを戦略で読み解けば、のほほんとしていられた2011年度が終わり、厳しい競争にさらされることとなった2012年。安売りによって客単価を下げて客数を増やす戦略に打って出たものと思います。

結果は狙い通りで、客数は前年比6%以上伸びる月もあるほど客数は伸びて行きました。

しかし、、、はたと気づきます。平日は100円ドリンクで長時間PCを触っているサラリーマンと、休日は安いセット物で長時間居座るファミリー客だけになってしまった。。。

これは極めて効率が悪い。。。ということで戦略転換です(こういうところは動きが素早い)。客単価を上げて、効率の悪い客を排除するのです。

これまた結果は狙い通りです。今や、マクドナルドを除くと、去年はいつも満杯だった店も今年は席が十分に空いていたりします。さらに、PC使いまくる客もファミリー層も明らかに減っています。店舗運営はかなり楽になったのではないでしょうか。とすると、当然店舗コストが下がり、価格競争力が出てくることになります。

今ハンバーガー業界は、ハンバーガー店同士の戦いというより、280円の牛丼との闘いと言っていいでしょう。牛丼と比べると明らかに割高になってしまうハンバーガーで戦うには、低コスト化を進める他ないと判断したのではないでしょうか?

とすると、戦略は狙った通りの効果を出しているので、カナダから来た新経営陣もほくそえんでいるのでは??と思ったり。マクドナルドは衰退どころかこれからさらに強力になるかも知れません。

ではまた。ぐーぴょん