The Grasshopper meets the Hare

世界で一番自由奔放なキリギリスと、世界で一番のオッチョコチョイのウサギが語る、ニュースを明るくするブログです

理研が幕を閉じる前にすべき3つのこと(STAP細胞がもしねつ造だったら)

STAP細胞の論文の共著者である若山教授は、STAP細胞につき証拠がないので論文を取り下げるよう小保方氏らに提言しています。

STAP細胞証拠ない

同じ論文の共著者が「証拠がない」と発言するのはもはや末期症状で、これ以上引っ張るのは無理があります。

この論文は発表直後は大騒ぎになりましたが、その後再現試験が出来ない、とか、疑義のある画像が使われているとか、ネガティブが反応が相次ぎました。その後、小保方さんが出て来て説明すればいいのにパタッと沈黙を守るようになり、理研も「調査中」を繰り返すようになってしまいました。

違う細胞の画像を使用

さらに批判が高まるにつれ、作成方法を公開したり、その作成方法でなぜか小保方さんだけが成功したりするという「怪事件」が発生しています。

もちろん、この攻撃が、日本がSTAP細胞の研究で大きくリードするのを好まない諸外国の「陰謀」であるならいい(?)のですが、単に研究成果のねつ造であったなら大問題です。 ここでは、後者だった場合について書いていきます。

このSTAP細胞の論文は、小保方氏とチャールズ・バカンティ氏(ハーバード大学教授、小保方氏の留学先)、若山氏(山梨大学教授、元理研チームリーダー)と3人で書かれています。各人とも小保方氏と関係が深く(論文を共著するぐらいですから当たり前ですが)、外部から色々と問題点を指摘されても小保方氏に論文取り下げを要求するようなことはありません。

しかし、先ほど紹介した、理研公表の「作成方法」の文書中に

若山教授によりますと、STAP細胞ができた重要な証拠の一つである特定の遺伝子の変化について、論文発表前、研究チーム内では、「変化がある」と報告され信じていましたが、先週、理化学研究所が発表した文書の中では、変化はなかったと変わっていたということです。

STAP細胞 確信なくなった-NHK

という書き換えがあったようで、これが致命傷となります。若山氏はもうかばいきれなくなったと、論文取り下げを提言します。ほぼ、Checkmateですね。後は、長期にわたり「調査中」としてきた理研が調査結果を公表して、論文取り下げの流れでしょう。

今回の騒動で、日本の誇る理化学研究所も大きく看板に傷がついてしまいました。もしねつ造が事実なら、ライフサイエンスグループはクローズするべきだと思いますが、クローズする前にやっておいていただきたいことが3つあります。

  1. 今回のねつ造事件発生の背景・経緯と、なぜチェック機能が働かなかったかを調査・報告すること
  2. 他に同様のねつ造がないかどうかの調査
  3. 小保方氏の精神状態

1.は当然の話で、これを怠ると、また誰かがやらかします。そもそも捏造などというのは1人で出来るものではなく、組織が持つ雰囲気や考え方を反映しています。おそらく理研(のライフサイエンス部門)はねつ造してでも成果を出すような雰囲気を持っていたのでしょう。そこをあぶりださなければ、今回の事件は無駄に終わります。

2.もまた当然で、こういった事件は氷山の一角なので、他にも必ず同種のものがあります。クローズする前にそこを綺麗にしていっておいてほしいものです。

3.は日本で男女差別を受けている「リケジョ」のための話です。ただでさえ女子は研究には向かないなどと言われ差別を受けている「リケジョ」さんが、今回の事件で「やっぱりな」とさらにヒドイ差別を受ける可能性が高いです。もし小保方さんが誇大妄想癖があったとか、研究成果へのプレッシャーがきつく精神に変調をきたしていたとかいうのがあったなら、それを公開して、小保方さんは例外であるという話にしてあげてもらいたいと思います。でないと、本当に女子は研究に向かないという論調にされてしまいかねません。。。

いずれにせよ、理研は早急に真実を明らかにすべきでしょう。

ではまた、ぐ~ぴょん