数字のためなら~統計も変える~ それがどうした~文句があるか~
安倍首相は、2020年までに訪日外国人旅行者数を2000万人にする意向です。
今年やっと1000万人を超えたと思ったら、7年後にはその倍にすると。
今年増えたのって、円安効果とビザ発給要件の緩和が要因です。これでやっと1千万を超えたばかりというのに、かなり強気な目標ですね。
と思っていたら、官公庁は、訪日外国人の統計集計方法を見直すようです。
記事曰く、
今年から日本を訪れる外国人旅行者の集計方法を見直し、入国した飛行機や船の乗務員を加えることを決めた 国連世界観光機関は、飛行機や船の乗務員は観光客に該当しないとして、外国人旅行者の受け入れ数に算入すべきでないと勧告しており、日本もそれに倣っていた。 しかし、フランスなど受け入れ数上位の国の一部や、日本がライバルとしている韓国は集計に含めており、同じ対応を取ることにした。
この変更によって200万人程度上乗せされるようで、今年の訪日観光客数は1244万人に跳ね上がります。
明らかに、安倍首相の『思い付き』発言に振り回されているだけです。首相が2000万人と言っているんだから、嵩上げする要素を何でも織り込め、と言わんばかりの対応です。観光客を増やしてどうしたいのか、2000万人を達成することにどういう意味があるのか、といった話はされることなく、数字だけを達成させようという、役人根性丸出しの対応です。
ただ、そんな苦肉の策を講じても、観光庁の2020年の予測は、1700~1800万人にとどまるようです。実質1500~1600万人ということですね。
わずか7年で5~6百万人増やすだけでも、結構大変な話ですよ。50週で割れば、1週間当たり10万人増える計算です。ジャンボジェットが500人入るとすると、200機分です。毎週満員のジャンボジェットが200機増えるって、大人気の国ですよ。。。更にその増えた人たちはホテルに泊まるので、10万人分のホテルが必要です。日本最大の品川プリンスで3600室で、一部屋3人入れて1万人ですので、品川プリンスを10個作らないといけません!でも7年でホテルなんて建ちませんからね。。。どうしましょ?
ということから考えて、今の観光庁(安倍総理も…)は数字遊びに興じているだけのように見えます。もちろんカジノ誘致の話もあるし、全く無理とは言わないまでも、インフラ整備もできないのに2000万人とか言わないでほしいところ。2000万人来てもらってどうしたいのかをまず打ち出すのが先ではないのかと。
ではまた、ぐ~ぴょん