中国の貿易額が世界一へ、、、
中国の2013年の貿易総額が、4兆1600億$(437兆円)で米国を抜いて世界一になったようです。
日本はというと、輸出が64兆円、輸入が71兆円なので、総額は135兆円ぐらいですね。日本の場合、総額が中国に及ばないということよりも、貿易赤字が7兆円に膨らんでいることの方が問題かと。
中国は加工貿易型産業構造なので、原材料を輸入して加工した製品を輸出するという、貿易総額が膨らみやすい構造です。日本もかつてはその形態でしたけど、今では工場の海外移転も進みましたので、現地生産するものは貿易総額に入って来ませんし、貿易総額は小さくなる傾向でしょう。
今回の中国の貿易額が増えたのって、やはり世界の工場と呼ばれるほどの生産力を付けたことが要因として大きいのですが、中国ってどうやって競争力を付けたのでしょうか?
ここに中国の実質経済成長率を見てみましょう。
中国の躍進は1991年に成長率が9.1%をつけてから10%を超えるようになり、2000年前後を除いて二けた成長を維持しています。
もう一つ、為替レートの推移です。
対円で、1984年には103円/元だったのが、1990年には30円/元、1994年には12円/元。現在でも16円/元程度です。1984年からの10年間でレートが約1/9になっています。日本でいえば、昨年1$=70円ぐらいだったレートが、1$=630円になったようなものです。これはものすごい違いです。これだけ通貨価値が下がれば、価格競争力も出てくるでしょう。
もちろん優秀な労働者が豊富だったとか、いろんな要因はあると思いますが、何より為替レートの影響が大きかったのではないかと推測します。現在、賃金の上昇を受けて、その競争力に陰りが見えてきただけに、これからの中国は正念場を迎えることでしょう。
ではまた、ぐーぴょん!