The Grasshopper meets the Hare

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「竹島の日」に考えること~日本の領土問題3件~ (1/3)

今日2月22日は「竹島の日」ということで、日本では島根県で式典があり、韓国では日本大使館抗議デモがあったとのこと。

竹島の日の式典

日本は3つ大きな領土問題を抱えています。一つ目が竹島、二つ目が尖閣諸島、3つ目が北方領土です。 これらは分かっているようで分かっていないものです。みんな感情的なところで反応しているだけで、実際にどういう根拠があって主張しているとか、知らない人が多いのではないでしょうか。

ということで、3回に分けて、これらの領土問題について書いてみたいと思います。初回は竹島の日ということもあり、竹島から入ります。

結論から言うと、竹島は日本の領土とするべきものだと考えます。ただ、日本の領土にするために費やしているコストを考えると、明らかに費用対効果の面で割が合わないです。

竹島問題については、外務省の竹島についての見解に詳しいです。

竹島の存在は、江戸時代には日本側で認識していて、あれこれ韓国側ともやり合っていたようですが、最終的には1905年に島根県に編入を閣議決定して、領有意志を明確にしています。 1905年というのがミソなのですが、これは日露戦争が終わった年です。明日書く尖閣諸島の件もそうなのですが、戦争が終わって相手が文句言いそうにないという時に(尖閣の時は日清戦争の終わった年)領有を宣言するというのが日本政府の弱さを示しています。

その後1910年の日韓併合を経て、領土問題自体が存在しない時期が続きました。

領土問題が発生したのは戦後です。1951年に締結されたサンフランシスコ平和条約によって、日本は韓国を放棄することとなりました。その時の放棄する領域が「済州島、巨文島及び鬱陵島を含む朝鮮」となっています。ここに竹島は入っていません。

実のところ、韓国側はこの放棄する領域に「竹島」を追加するように米英に要請していたのですが、米国からはラスク書簡なる文書が出されており、「かつて竹島は朝鮮の領土として扱われたことはなく、また朝鮮によって領有権の主張がなされたとは見られない」という認識を明快にしています。

サンフランシスコ条約が米英主導で作成され、その米国が「竹島は放棄する対象でない」と認識しているのであれば、竹島は日本の領土と解釈するべきでしょう。

その後、1952年に当時の李承晩韓国大統領が「李承晩ライン」を設定して、そのライン内に竹島を取り込み、1954年6月に韓国沿岸警備隊を駐留させ、実効支配するに至ります。そのまま今日までその状態を引きずっています。 日本側は、国際司法裁判所付託することを提案するも、韓国側は拒否しています。

この件、問題としては存在していましたが特に大きな問題として取り上げられることもなく来ていました。最近になって、日韓両国に相手国を排斥しようという動きが強まるにつれて、竹島問題も大きくなってきました。韓国側は国会議員たちが竹島に上陸したりして、問題を煽っています。

といった歴史背景がありましたが、これから判断するに、竹島は日本の領土とするのが適切でしょう。韓国はそれが分かっているので国際司法裁判所への付託を嫌がっているのでしょう。

日韓の亀裂を考えるに、この竹島問題が遠い将来まで解決することはないと思います。そして、この問題の存在が日韓の亀裂をどんどん広げていくことでしょう。

といった状況を考えるに、いったい竹島領有する意義って何なのでしょう、、、写真で見ても、単なる「岩」です。よってこの島自体には領有の意義はなく、領海・排他的経済的水域内の海底資源の可能性です。何が埋まっているかはわかりませんが、そのために竹島問題にコストをかけるのも無駄な気はします。これからは、コストをかけずに、韓国が何かやったら抗議するということを続けていくのが適切ではないでしょうか。この問題、我々が生きている間には解決しないでしょう。

とはいえ、絶対に韓国に譲ってはならないテーマです。認めた途端、次は対馬だ、と言い出すに決まっています。この国に対してほんのわずかな譲歩もやってはいけないことです。一歩も譲らず、日本の領土であるとの主張だけ続けていくのが適切です。

明日は尖閣です~

ではまた、ぐ~ぴょん